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Lesson 6.「最初の生徒は不良少女 4」GTO/ヤンキー母校に帰るに憧れて学習塾起業 英検対策・中学高校受験対策・学習塾

中学受験

家庭教師を担当してから、2ヶ月。私と生徒の間に少しずつ信頼関係が芽生えてきていた。口を開けば「だるい、今日は疲れた」と言う不良少女も少しずつ前向きな姿勢を見せるようになっている。「先生!今日はちゃんと学校行ったさ!」「今日は寝坊しなかった!」など、少しずつだが確実に良い変化が起きていた。「おーすげーじゃん!」と言いお互い笑顔も増えている。

おじいちゃんの家でのレッスンに切り替わり、最初こそ戸惑いはあったが、やるべきことは変わらない、英語を教える。時には私の失敗だらけの人生を話し、そして今後の生徒の人生を前向きに考える。共に考え、学び、私も生徒も試行錯誤しながら向き合っていた。ある日、生徒の雰囲気がいつもと違うのがわかる。いつもは元気で生意気な生徒から、少し悲しそうな雰囲気が漂っている。理由はわからないが、私はなんとなく思った。やはり、親に会いたいんだろう、。それでも、自分が撒いてしまった種、今更後には引けない、素直になってやり直しを誓い、実家で家族全員が笑顔に過ごすことが出来たら、そんなことを思っているのかもしれない。そろそろクリスマスが近づいているから尚更だろう。

家庭教師の訪問先が生徒のおじいちゃんの家に変わってからも、生徒の親御さんとは密に連絡を取っていた、親御さんはサラッとした性格の人だったのでいつでも娘を受け入れる準備はできている、あとは反抗期の娘次第だろう。英語のレッスン終わりにストレートに伝えてみることにした。「そういえば、お母さんがいつでも戻ってこいよって言ってたぞ」と生徒に伝える。生徒が動揺するのがわかる「でも、。」、、「意地はってもしゃあないだろ、妹だってお前に会いたいだろうし帰ってやれよ!」、「、、、。」、「どこの世界に自分の子供と二度と会いたくない親がいる?」「考えてみろ、誰だって自分の子供は幾つになってもかわいいもんだから、そろそろ素直になって実家帰んな!」、生徒が黙って下を向いて聞いている。「先生はどっちでもいいけど、あとは自分次第だぞ」と伝えて私は帰ろうとした。その時、生徒が反応した。「、、。」言葉が聞こえない。私は笑顔で「とりあえず、大丈夫だ!先生がいるから」と言い、生徒のおじいちゃんに「お邪魔しました!」と言って玄関に向かうと、おじいちゃんと生徒が私を見送りにきた。生徒は精一杯の表情で私に「ありがとうございました」と言い、私は「またな!」と言って帰路についた。

生徒とは今まで何度もぶつかってきた。その度に生徒の反抗や思いを全力で受け止め、中途半端に物わかりのいい大人のふりをするつもりは無かった。本気で生徒と向き合い、生徒の人生、夢、目標のために私が持っている全ての言葉を伝えた。時には私を本気で睨み付け、自分の持っている尖った言葉を私におもいっきり刺してくる生徒、女子生徒の睨みも結構な迫力である、しかも女の子の言葉のトゲはなかなかキツイ時があった。それでも一歩も引くつもりはない、「先生をなめんな、お前みたいな中途半端な不良少女なんていくらでも見てきた、こっちは本気で10代で不良やった後で、大人になってから中学生に混じって勉強しなおして本気で大学入りなおしてんだ、お前みたいな奴とは持ってる根性がちげーんだよ!一生コンビニの100円のパンでも食ってろ」と言い放ったこともある。今思い返せば、訳のわからないことを言ったもんだなと反省している。生徒もわからなかっただろう、。しかし、そんな反抗期の生徒も今では弱っているのがわかった、「家族に会いたいんだろうな、。」

それから3日ほどが経過して、私はいつも通り大学で講義を受けていた。私の電話が鳴り、「すんません」と言って教室を出る、着信は生徒の親からだった。いろいろな事が頭をよぎる。次は警察沙汰か、、学校ついに辞めたか、、など、。恐る恐る電話に出ると、「先生、どうも。次からはまた実家でお願いします。」と淡々と告げられた。「お〜、ようやく実家に戻ったんですね!良かったすね!」と告げ、内心めっちゃ安心していた。私の中の重たい何かが空に消えていく、体が軽く感じる「いや〜よかったな、長かったな」と心の声が思わずこぼれる。こんな日は、大学終わりにパーっと飲みに行くしかないなと思いながら教室に戻り、久しぶりに昔の友達に連絡して薄野に向かった。

昔の仲間(元不良だったが、更生してしっかりと働いている人間)に久しぶりに会うといつも思うのが、同い年だがこいつらオヤジくさくなったなと思ってしまう。そして共通して全員の腹回りが見事に大きくなっている。本当に申し訳ない、。昔は細身のイケメンだったユウタロウが二児のパパになっていた。聞けば台湾人の可愛い奥様と運命の出会いを果たし、結婚して、家を買ったらしい。幸せの絶頂期を迎え、昔はスリムだったお腹がボコんと出ている。そんなお腹を出しておどけて見せる彼はたいしたもんである。さらに隣を見ると、タカハッチャンが座っていた。彼は野球部上がりの元不良で学生時代は金髪のオールバックだった。あまりのいかつさで皆んなが道を避けて歩くような、そんな見た目の人間だが、猫を愛し、後輩思いで優しく人に頼られる存在である。しかし、元々ガッチリしていた体格にさらに磨きがかかり巨漢となり、顔がパンパンに膨れ上がっている、酒の飲み過ぎだろう。聞けば体重が100を越えたらしい、。その横を見ると、シュンタロウが座っている。元々野球部上がりのなんちゃって不良だった彼はTV局で働いている。10代の頃は横浜銀蝿の曲を車で爆音で流し熱唱していた、「何時代よ?」と思ってしまうがいつも最後まで付き合ってくれる、そんな彼は相変わらず髭をはやして熊のような体格をして大酒飲み、「〜だべ」がいまだに口癖である。見た目や言葉使いで決めるのはよくないが、社会人は何かと大変だなと思いながら、自分が大学でのびのびと過ごせている事がありがたく思えた。大学にいると周りは若い学生が多いから、自分も若くなったかのように錯覚してしまう。そして、最近のお互いの近況を話しながら馬鹿話に花を咲かせて帰宅した。

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11月26日教室でクリスマスツリーを作ります🎄

長浜正悟

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