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Lesson 8.「最初の生徒は不良少女 6」GTO/ヤンキー母校に帰るに憧れて学習塾起業 英検対策・中学高校受験対策・学習塾

中学受験

すみません、久しぶりの投稿なので以前の『Lesson 7』の投稿から目を通していただけましたら幸いです🤲 こちらは家庭教師時代のリアルな話編です。

生徒もオーストラリア留学に向けて前向きになり、全員がほっとしていた。

しかし懸念材料はたくさんあるのも事実だ。留学は楽しい反面、危険も潜んでいる。

私自身、中学時代に不良をやっていた経験があり、10代後半から夜の街に繰り出して、バーやクラブなどで遊んでいた。10代の不良にとっては、夜の世界に入り浸ることは海外旅行のような感覚である。普段は経験できない刺激を求めて多くの人間が交差する場所。そんな夜の世界の闇を見てきた。闇の中心には権力を持ち合わせた大人がいて、その下に居場所のない少年少女の不良がいる。自由を求めてたどり着いた夜の街は、大人たちのルールによって完全に支配されている。完全な縦社会である。さらに、そこでは刺激を求めた人間が大金を使い、風俗、違法薬物、違法な商売などが存在している。ちょっとした浮かれ心でこうした世界に身を置き、後戻りができなくなった結果、人知れず刑務所にいる人間、命を絶つ人間がいるのも事実だろう。しかし、世の中の唯一の救いは社会における『学校』『教育』機関である。正反対の性質を持つが、まっとうに働き、学ぶことこそが『光』であり『希望』であることに間違いないと断言できる。私自身は父親との約束から「薬物はやらない、女性に手を出さない、盗みをしない」この3つの約束を守ると中学生の頃に誓った。それ以外の悪さ、喧嘩やバイクは沢山したが、薬物や飲酒問題から夜の世界に入り浸り、抜け出せなくなっている人間が多いのも知っているため決して父親との誓いを破らなかった。

生徒には決してそんな風にはなって欲しくない、まっとうに留学生活を楽しんで、日本に帰ってきたら高校卒業して、新たな希望を見出してほしいと願っている。

まあ、お前なら大丈夫だろ、なんせ夜中に窓から脱走して、警察沙汰の騒ぎを起こしても、すぐに開き直るタイプである。

それでも心配だったので、空いてる時間を使ってロータリークラブの留学支援の資料を手に入れて目を通して、実際に足を運んで話を聞いたのは生徒には内緒にしておこう。

その後、家庭教師で生徒の家に訪れると、相変わらずだらしない姿勢で携帯をいじって、髪の毛をボサボサにして眠たい目をしている生徒が「先生、おはよう」と私をみる、そして、母親と父親が来て留学の話をすることになった。

ロータリークラブへの顔出しは父親同行の元で行い、生徒は留学に行く代わりに、高校卒業は必ずする、母親は旅行手配などや金銭管理をする。

私は正直、嬉しかった。一ヶ月前までバラバラになりかけていた生徒の家族が、今、チームとして動いている、各々が役割分担して生徒のために動き、確実に良い方向に向かっている

まるで、ドラマの中に紛れ込んだような気持ちさえも覚えた、失敗と衝突を乗り越えて、家族は成長する。

私は言った「高卒が絶対条件になりますね、もともと辞めるって言い張ってたので、これで高卒と海外留学経験を得て卒業になるのでいいんじゃないですか?」

そして、生徒が言った『私、先生より英語上手になるかも!』

思わず笑ってしまったが、私も言う。『ば〜か、なめんな!こっちは23歳で大学入り直して勉強しなおしてんだ、超えれるもんなら超えてみろ!』

全員が笑顔だった。

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