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Lesson 7.「最初の生徒は不良少女 5」GTO/ヤンキー母校に帰るに憧れて学習塾起業 英検対策・中学高校受験対策・学習塾

中学受験

「先生、面接の時は敬語使った方がいいかな?」

、、、。「当たり前だ!」生徒の目を見てそう答えた。

「先生任せて!私は、大人の前で良い子ちゃんを演じるのが得意だから」ホントかよ!「絶対に大丈夫!」と反抗期の不良少女が得意げに答える。おいおいマジかよお前、そんな器用なら最初から親に対しても媚び売って生活すれよ!数ヶ月前まで夜中に窓から脱走して警察沙汰の騒ぎを起こした奴が何言ってんだと突っ込みたい気持ちを抑えて、生徒の笑顔を見ていたらなんだか笑えてきた。あの瞬間、生徒の希望に満ちた顔が今でも忘れられない。

ことの発端は、一週間前、生徒の親御さんからの一本の相談の電話だった。

「先生、うちの娘をオーストラリアに留学にいかせようと考えていますが、どう思いますか?」マジすか!! いいんじゃないですか!なかなか経験できるものでも無いですし、一生に一回の経験だと思って向こうで勉強すれば、何か得るものがあって人生が変わるかもしれないですね!

本人はなんていってるんですか?、「娘は行きたいと言っています」わかりました!次回話しましょう。と告げてから、一週間後、私は生徒と留学について話していた。

生徒の親御さんは、娘に高校卒業することを条件にオーストラリアに留学に行かせる案を出した。留学のプログラムは地元のロータリークラブが主催する奨学金を利用したものである。

留学するためには、支援金を出している地元のロータリークラブ所属企業のお偉いさんたちに本人自身を認めていただく必要がある、その中にはもちろん志望動機書類や面接などが含まれる、少し心配だったが、行けるだろうと確信していた、最悪の場合、知り合いがロータリーにいるので裏で口を聞こうかなど考えたが、そんな野暮なことはしない方が生徒にとって良いと思い辞めた、本人のやる気に任せようと決めて、あとは生徒の時の運が左右する、私は黙って祈っていることにした。

思い返せば、私自身の初めての海外留学の時は、アップルとバナナ、アイラブユーしか言えなかった。それでも国際線で飛行機に乗り、東京のシェアハウス時代に仲良くしていた先輩が働いている語学学校に単身で乗り込んで短期留学した。現地についてからルームメイトと仲良くなり、身振り手振りでお互いに意思疎通を行い、学校終わりに毎晩飲みに繰り出し絆を深め、現地の人の優しさや親切心に触れながら生活した思い出がある。あの経験があったからこそ、本気で英語の勉強をしようと思えたのも確かだ。

「生徒にとって、きっと一生忘れられない経験になるだろう」

留学がまだ決まったわけではなかったが、生徒の家族の雰囲気はクリスマスかのように明るくなっていた。この良い波を逃すわけにはいかないと思いながら、私自身も出来ることは全力でサポートした。

それから、生徒の親御さん、生徒自身の努力が相まって無事に留学が決まった。

行き先はオーストラリア、期間は1年。正直なところ、英文法を全く理解していない生徒だったが、「ノリでなんとかなるしょ〜!」と自信満々で笑顔だったためか、私も「そうだな、お前なら大丈夫だ」と笑って答えていた。

ただ、日本と明らかに異なる部分もあるから気をつけたほうがいいことはしっかりと伝える、飲酒はしない、薬物はやらない、夜道を一人で歩かない、昼間でも一人で行動するときは細心の注意を払うこと、あとは全力で楽しんでこいと、。

至ってシンプルな注意点であるが、一番重要なことである。

今後、留学を考えている生徒や保護者さんは真剣に下記を読んで欲しい。

私が出会った人間で、過去に留学経験のある多くの人が、海外生活の中で違法な薬物(大麻)などに手を出し、未成年でも飲酒をしていたなど浮かれた話をする人間がいる。

海外だから多少羽伸ばしても許されるしょと思っているかもしれないが大きな間違いだ、

大概そんなことを言う人間に限って、日本にいるときは良い子ちゃんだった人間が多い、そして彼らに共通しているのは、世の中の本当の怖さや闇を知らない、もはや本やyoutubeでしか見たことがない世界であるため、危険察知能力が低い。

そして、海外に行くと不思議と気分が浮かれてちょっとした悪ふざけの気持ちで飲酒や薬物に手を出した結果、後戻りができなくなってしまっている人間は世の中にごまんといる。少し生々しい話になるが、実際に留学先ではレイプ、薬物、飲酒、金銭の強奪などの問題が多い。

身を守るには気持ちを落ち着かせて、常に安全を確保する必要があるが、語学学校から一歩外に出れば自由、自己責任での問題処理能力が求められる。護衛をつけて留学に行かせる親など皆無であろう。

私の知っている範囲でも、日本人留学生がターゲットとなり様々な問題に巻き込まれているケースをよく聞いた。しかし、こういった事例は日本ではニュースとして報道されない場合が多いため細心の注意が必要である。

生徒の留学が決まってからは、本当に忙しい時間を過ごした、特に親御さんの忙しさはとてつもないものであったに違いない、娘のために航空券の手配や現地の留学先の人間とのやり取り(もちろん英語でのメール)さらには、保険の手配など、現地でのお小遣い、送金をどうするか?デビットカードか、国際送金にするかなどを考え、やることは尽きない。

私も現地についてから、必要最低限に困らないようにと英会話で使いやすいフレーズなどを教えながら、気づけば渡航の日が目の前に迫っていた。

今回は私がニュージーにいたときの写真を載せます

ホストファザーとビリヤードをして、地元の人とピーナッツゲームで盛り上がり人生で初めてピッチャーのビール3杯飲まされて酔い潰れる前の写真です。

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