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Chapter 34.「中国では勉強が出来て良い大学を出ないと一生貧乏。日本はマシ、中国人講師のリアルな声。」

中学受験

昨夜、PM22:00 教室では高校3年男子と中国人講師の数学の授業が行われている。

他の教室ではわからないが、うちでは外国人講師は普通の光景.英語の授業の隣で韓国語レッスンがあったり、中国人の講師が中学生に数学を教えていたりする。

「先生、このxはどこから出てくるの?」「わからない、え、なんでですか?」

さすが高校生、why「疑問」があればgot it「分かった」に変わるまで聞いて、解く。

中国人講師も慣れたもん、落ち着いた顔で多少カタコトであるが説明をしてすぐに実戦開始。

正直なところ運営として不安もあるが、ハマる生徒にはとことんハマるのがうちの中国人講師の数学のレッスン、多少説明は下手だが頭の回転が早い子にはなぜかハマってしまう面白味がある。数学が得意な子には日本人講師が基礎から長ったらしく説明をするよりも、多少癖があっても数学が遊びのように出来る人間が教えた方が良い場合がある。英語も似たような所があり、初期段階では基礎固めのためにしっかりとした説明が必要である部分が多いが、慣れてきたらあとは応用と実践。英語が本気でできる人間に学んだ方が良いし早い。そのため、この中国人講師のレッスンは基礎からしっかりとした説明を求める子には苦手だろう。そういった子には日本人講師をすすめる。

創業当初は中国人に数学を担当させる気は一切無かったが、あることがきっかけで私の考えも変わった。

当時、現役の北大生(日本人)がうちでバイトをして高校生に数学を教えていた際に、中国人講師が急に授業に割り込み、「こっちの方が計算がもっと早くできるね〜」とスラスラと計算式をホワイトボードに書いて見せる。全員が一瞬びっくりしたがその腕は確かだった。そして、いろいろと確かめるうちに、うちの教室に在籍していたバイト(北大、室工、樽商)などの学生アルバイトの中で一番数学がうまいことが判明した。こりゃ、一本取られたなと思い「ユー君、数学教えてみるかい?」と聞くと、「あ〜大丈夫」、。いやいや「どっち?良い、無理?」、「大丈夫、出来る!やりたい!」との返事だったので任せることにした。

それから、様々な生徒に数学を教えるようになったユー先生。生徒の中にも中国人講師がハマる生徒もいるがハマらない生徒もいる。よっぽどハマらない場合は他の講師が担当する。それ以外の生徒は任せるようにした。

こればかりは人間合う合わないがあるから仕方のないことである。私の英語でもハマらない生徒はとことんハマらない。

ユー先生は言う。「僕くらいの数学の知識でも中国では全然だめ。一生貧乏。日本はマシ、中国の2〜3倍は稼げる。」

彼の目標は日本で大学教授になることのようだ。そしていつか田舎の両親を日本旅行に招待したいと頑張っている。

今では世界の大学ランキンでも中国の大学は上位に食い込み、

富裕層のイメージも根付いているが、格差があるのは間違いない。

中国の富裕層(100万米ドル以上の資産を有する人数)は0.3%、約420万人、しかし14億人のうち6億人は月収が1万8,000円との発表もある。1日600円。

そう考えると、彼らは生きていくのに必死である。自ら望んで1日600円の暮らしをしたい人間なんていないだろう。脱するには学ぶしかない、しかし、何をするにも単純にライバル数は日本の14倍。倍率2とか3倍でヒーヒー言ってる日本の高校受験なんて彼らにしたらもはや幸運な感覚であるのかもしれない。

✳︎日本の0~14歳の人口1700万人:中国の0~14歳の人口25,338万人

私がニュージーランドに留学していたとき、、

現地の学校の生徒の学力は、上から順に移民の中国人、移民のインド人、最下位は現地の生徒だった事を聞かされた時にはびっくりした。

まだ、中国やインドと聞くとステレオタイプの感覚でいろいろと思ったり、考えてしまうが、彼らもまた生きていくのに必死であるのは間違いない。競争から外れたら1日600円の生活が待っている。

最近ドルが高いせいかいろいろ不安もあるが、大学時代に海外に行くたびに思った、日本に生まれて国の支援制度などの恩恵を受けていると、この国に生まれた時点で勝ち組だと。人生は勝ち負けではないが、生まれた環境や土地によっては一生目の前の人生から抜け出せないような場合もあるだろう。それでも必死に生きていくしかない。しかし、日本の場合は平等にある程度のチャンスを得ることができる。

もはやライバルは国内の学生だけの時代では無い、頑張ろう日本!

札幌の端っこから世界へ羽ばたけ。

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