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Lesson 4. 「最初の生徒は不良少女!?』GTO/ヤンキー母校に帰るに憧れて学習塾起業

中学受験

『先生、大学に合格したら先生のバイクちょうだい!』

『わかった!受かったらやるよ!、その代わりちゃんと保険入れよ!』

単車を乗り回して、警察に追われ逃げていた10年前、必死になって逃げて、田んぼに落ちて運よくバイクのエンジンが止まり、警察が過ぎ去っていく光景、JRの高架下で他校の生徒と喧嘩をして顔面血だらけで帰宅した日、母親が涙を流していた、。

 あれから、10年の歳月が流れ、今は『先生』と呼ばれている。

 週末の魚屋のバイトから、5日間、大学の講義を受け続け、課題のプレゼンテーションもしっかりとこなしながら金曜日を迎えた。大学の講義が昼に終わり、一旦帰って気持ちを落ち着かせる。自分の姿を鏡で確認して、気合を入れ直す、『お前は今日から家庭教師だ』、自分の心を奮い立たせる。予習はバッチリ、一週間でGTO/ヤンキー母校に帰るのドラマを見直した。どう教えるかも大事だが、まずはどう向き合うか、お前の心はまっすぐか?燃えているか?自分に言い聞かせる。これから家庭教師としてどんな子たちと出会い、どんなドラマが生まれるのか?様々なことを考えていると、時計の針が大分進んでいた。ヤバイ!遅刻する、。急いで荷物をまとめて真っ赤なワーゲンに乗り込んで札幌市清田区へと向かった。

 ピンポーン!

そう、今、私は人生で初めて家庭教師として生徒の家の前にいる、緊張する気持ちを押さえ切れないが、一旦深呼吸で気持ちを落ち着かせ、目に力を入れる。

 『はーい、今開けます!』という生徒の母親の声が聞こえ、すぐにドアが開いた、目の前にはこれからスノーボードに出かけようとしている大学生の女の子が立っている、『あー、どうも、スノボーいいね〜』、なんて声をかけて、玄関に上がる、『失礼します!』、『先生こちらです』生徒の母親に案内されてリビングに向かった、リビングに入ると、目の前に髪の毛ボサボサで携帯をいじっている高校生の女の子が座っていた。この子が私の初生徒かと改めて認識して、『元気?』『学校楽しい?』と話しかけた。返答は『まあまあかな、。』、と携帯を見ながら、素っ気なく返ってきた、一瞬腹がたつ、顔は笑顔を保ちつつ、心の中では『昔の俺だったら、なめんなよと怒鳴りつけて泣くまで気合入れ直すだろう』、しかし、落ち着け自分!お前は今、家庭教師だぞ!ここでいちいち腹を立てていては生徒に何も教えることは出来ない。一瞬間が空いたが、生徒の母親の声で我に帰った、『あんた、先生きたんだから学校の物出しなさい!』と聞こえる、そして『はーい』、とだるそうな声で答える生徒、僕は顔だけニコニコさせながら、椅子に座った。

 それから、生徒と母親から学校の成績状況や前回のテストの点数、得意科目や苦手科目をヒアリングしていく、正直なところ成績、テストの点数は最悪だが、気持ち次第でどうにかなると思って聞いていた、思い返せば私自身、行ける高校なんて無いと言われて通信制の高校に入学した、それに比べたら全日制の高校に進学してるだけ全然まし。あとは得意分野を伸ばして大学進学出来れば、その先で軌道修正できる自信があった。一通り生徒、母親からのヒアリングを終えると、生徒が口を開いた。『学校辞める』。

 一瞬、何が起きたかわからなかったが、全てを理解した。そうか、この子はずっと学校辞めると言ってきて、もう辞める寸前だったんだと、親子で話しても答えを見出せず、最終手段で私が呼ばれたんだな、。それなら全力で親御さんの要望に答えてやろうじゃないかと決めた!生徒の母親が『あんた!』、と口を挟みそうになるが、一旦静止する。『まあ、まずは本人の話を聞きましょう』と。それから約30分程、生徒がなぜ学校を辞めたいのか、学校に対する不安、自身の置かれている状況、見出せない将来への不安を聞いていた、途中で生徒の母親がツッコミを入れ口論になるのも聞きながら、一通り聞き終わった後、母親と生徒が次は僕が何かを言う番だと言わんばかりにこちらを見るので一言、『やめてーなら、辞めればいいじゃん』『その代わり、中途半端はよくない、不良やるなら全力で不良やれ、てっぺんとるくらいの気持ちでやれ』。生徒の目が点になっていた、生徒の母親は苦笑い、すかさずにつめる、『あと、学校辞めるのはいいけど、親御さんに頼まれた以上は俺は必ず来るからな!』『絶対に逃げんなよ、逃げても必ず探し出して70分は机に向かわせる、これが俺の仕事だから、Do you understand?』、さらに空気が止まったすきに言葉を打ち込む、『あ、あと学校辞めんのは止めないけど、今の時代高卒くらいないと、一生スーパーのレジ打ちかな、まあ、若いうちは水商売で稼げるかもだけど、大変だぞー、頑張れよ』、と笑顔で話しかける。その後、『先生あとは任せますと』生徒の母親から時間を頂き、生徒はぶつぶつと文句を言っていたが、観念したのかちゃんと私の話を聞くようになった。

 英語の教科書を開き、簡単な英単語や英文法の解説、長文読解を行い、一通り終わった後で「よし!終わり!」と声をかけ、レッスンが終わる頃には少しだけ自分から私に話をしてくれるようになっていた。無事にレッスンが終わり玄関に向かう、生徒の母親から『先生、どうですか?』と聞かれ、「うーん、大丈夫ですよ!あとは、本人がやるって言ったらまた連絡ください」、と言い残し「失礼しました」と外に出ると、少し肌寒い北海道の秋がすぐそこに迫っていた。

今日も寒いすね〜、レッスン前に投稿しておきます。

写真は苫小牧の埠頭から、昔よくツーリングで行きました。

ローカルラーニング清田

長浜正悟

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