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Lesson 5. 『最初の生徒は不良少女!?、3』GTO/ヤンキー母校に帰るに憧れて学習塾起業

中学受験

 私はどこかの会社から家庭教師として配属された訳では無く責任は全て自分にあり、教科は他教科と比較して最も得意である英語を教えに生徒の家にお邪魔している。英語はアルファベットから始まり、be動詞、一般動詞の違いなどから順に学んでいく必要がある。よく言われるのが、英語なんて基礎から学ばなくても喋れるようになるし、ある程度読み書きできるようになると、。確かにその通りだ。私自身もbe動詞、一般動詞の違いなど学んだことがない。アップルとバナナ、アイラブユーしか知らない状態から、英語で世界遺産や偉人のスピーチなどを学び初め、後は実戦(留学とプレゼンテーション)で覚えた。英語を学ぶことがメインでは無く、英語で何を学ぶかが重要であることも知っている、しかし、中学生や高校生の生徒にはそんな事はどうでもよい、学校のテストで点数を取ったり、検定を受けたりすることが重要。その後、大学で英語を使用して自分の好きな分野を学び、英語の論文などを読んでみればいい。今やらなければいけない事は常に目の前のこと、英文法をしっかりと基礎から学んでいき、学校の教科書に目を通し、ワークなどにも取り組むことだ。しかし、私が初めて担当している高校生の生徒に英文法などを教える気はなかった、そんな事よりも、今、目の前の生徒に大事なことは、明日に、将来に生徒の生きる希望を見出すことだった、そしてポジティブな心を取り戻してもう一度、家族との絆、愛を確認することの方が大切だった。生徒との授業では英語の歌から好きな歌詞を和訳してアーティストが何を伝えたいのかを考えてみたり、英語を勉強した先で、生徒が将来なれそうな職業の選択肢を一緒にたくさん考えた!家庭教師の回数を重ねるごとに生徒も私に慣れてきて、訪問するたびに笑顔を見れる回数が増えていた、それでも、まだまだ本人のやる気を保ち続けるのは難しい、そう、全くやる気のない日もある。

 一度だけ、レッスン途中に私自ら帰った日がある。その日、生徒のやる気は0に近かった、というか限りなく0だった。私が何を話しても人の話を聞けず上の空、口を開けば「疲れた。だるい。』の繰り返し。その時、私が言った。『わかった、先生帰るから!、お母さんには先生から言っとく』。そう言い残して荷物をまとめる、明らかに生徒が焦っているのがわかる、それでも私は動く、そして、生徒の母親の元にいき事情を説明した。『お母さん、申し訳ないのですが、今日は生徒本人のやる気0で何も進まないので帰ります、もちろん今日のお金はいらないです。」生徒の母親も焦っている、しかし、一礼して玄関に向かった、焦った生徒とお母さんが玄関に来るのがわかる、靴を履いて振り向き生徒に一言。「今日はゆっくり休んで、また英語勉強したいなって思ったら、お母さんの携帯借りて自分から先生に電話してこい!」あ、あと「お母さん、すみません、次は本人の意思で私を呼ぶか呼ばないか決めさせてください!」、母親が「わかりました、あんた先生にちゃんと頭下げなさい!」と言う。「じゃあな!、待ってっから!」と、生徒に微笑みかけると宇宙人でも見るかのような目で私を見ていた。私は宇宙人では無い、元不良の家庭教師だ! 

 私は学校の先生では無いし、ボランティア団体の職員でもない、お金を頂く代わりに生徒に勉強を教え、生徒と真剣に向き合う。その対価で生活するし、時には遊ぶ。逆に言えば、こちらから親御さんのお金がもったいないと思ったら、お金を貰わない代わりに帰ることもある。そのほうがお互いにとって良い。商売は何でもかんでも売ればいいわけではない、その人が必要としている時に、必要な物事を提供する、その商品が腐っていてはいけないし、自信があるものでなくてはならない。しかし、需要と供給が合わない時が必ずある。その時は、あえてこちらから断る。無理やり売りつける真似はしない。お金の価値は人それぞれだ、中には金払ってるんだから黙ってテストの点数上げさせろ!時間が惜しいという人もいるだろう。それでも私は生徒にも親のお金の重み、親が稼いでくるお金の価値を知ってほしいと願っている。学習塾に毎月2万払えば、年間で24万になる、3年通えば72万、。家族全員で海外旅行に行って多少贅沢してもお釣りが来るだろう。毎月焼肉か回転寿司にさえも行ける。私たちはそんな貴重なお金をいただいているのだ。

 その後、すぐには生徒からの電話が無かった、もし電話が来なくても私は自身の人生の目の前の事を真っ直ぐに全うする、魚屋のバイト、大学、筋トレ、toeic、大学院進学の準備などやることは次から次へと押し寄せてくる、しかし、生徒の事を考えない日はない、生徒が今後どのような人生を歩むだろうかと常に考えていた。3日くらい経った頃、電話が鳴った、着信画面には生徒の母親の名前。『もしも〜し!』と出ると、電話越しに生徒の声が聞こえた。『先生〜、今週もお願いします。』すかさずに『了解!』と元気に返してから電話を切り、こいつ、生意気なくせに可愛らしいところあるんじゃねーかと嬉しくなる。家庭教師の当日、生徒の家につくと、すぐに生徒の母親が出てきた。しかし、何かがいつもと違う、まさか、家出か?警察に捕まったか?様々なシチュエーションが頭をよぎる、『先生、すみません、今日からおじいちゃんのお家で家庭教師お願いできますか?、』一瞬、訳がわからなかったが、聞けば、生徒が夜中に窓から脱走して遊び歩き朝帰り→両親がブチギレ→お互いに衝突→警察がくる→生徒は一旦おじいちゃんの家で暮らすとの事だった。一通りお母さんの話を聞き終え、高校生の女の子が朝帰りはまずいやろと思いながら、『わかりました』と伝え、おじいちゃんの家の住所を聞いて向かった。

 思い返せば、私が高校生の頃、なんなら中学生の時から、夜中に家を飛び出し、寝てる親父の車の鍵を盗んで勝手に車を運転したり、友達とバイクでドライブに行ったり、カラオケに行き鉢合わせた不良と喧嘩したりしたものだ。男の子の場合は笑える思い出になる失敗が多いが、しかし、女の子の場合は少しばかり状況が違う、今の時代SNSを利用した悪い大人が多く、10代の女の子が被害を受けているニュースが日々山のように目に付く、一生癒えないキズが残り、トラウマになる可能性さえもある、。まいったな、、男子生徒相手だったら最悪の場合はパワープレイでどうにかなる。しかし、相手は高校生の女の子だ。なんて言って夜遊びは危険だからやめろと説得する?、しかも、補導なんて気にもしない不良少女、10代の女の子が夜出歩いたら、変態オヤジに目を付けられて金でつられる危険性がある。または、20代で夜の町にたむろしている悪いお兄ちゃんたちに変な薬を渡されて抜け出せなくなってしまう可能性さえも否めない、年齢詐称で違法に働かされて大金を手にして通常の社会生活に戻れなくなる可能性もあるなんて言えるか、アホ!と無性に腹が立つが、こうしたことは日本のみならず世界中で起きているのが現実だろう。日本はまだいいが、私が留学した先の東南アジアでは留学生の若い女性が酒に薬をもられて暴行されたり、夜道で金をたかられて1ドル渡したら足を打たれた留学男子、出先で銃を突き詰められて金を取られるなど、夜の世界は怖い。自分を守る術が必要だ、私自身も留学先で何度かやばい状況に遭遇したが、まともな判断を行い、すぐに対応して乗り切った経験がある。果たして10代の子が自分を守ることができるのか?そして、札幌の夜の街も変な大人はいくらでもいる。

 今の日本は昔の粋な日本社会ではない、昔は元気だった近所の親父たちは静かになった、ねじり鉢巻をまく代わりに、花に水をやる。近所の子供が外で悪いことをしても直接は言わない、警察に電話する。第三者に怒ってくれる大人は絶滅危惧種、ブラック労働と陰湿ないじめが社会問題となり、セクハラとパワハラという言葉のもとに大人は身動きが取れなくなりつつある、基準がないからこそ何もできずにいる。そんな中で10代の子がルールを破り刺激を求めればリスクは大きい、やり直すためのきっかけとなり怒ってくれる大人は減った、そして、取り返しがつかなくなる、待っているのは社会の地獄だ。しかし、こんな事をストレートに言ったら余計、大人を信じられなくなるのではないのだろうか、そもそもこれから社会に希望を見出そうとしている10代の生徒に何を言うべきかと色々と考えていたら頭がおかしくなりそうだった、答えが見つからない。私の発する言葉さえもハラスメントに値する場合がある。綺麗な言葉だけで生きていけるのであれば、それに越したことはない、日々アメリカのラブコメのような綺麗な生活をして、失敗しても歌とダンスで終わるならばいいが、現実はそうは行かないだろう。そして、私の価値観はもはや過去の遺産であることも承知だ。そんな事を考えながら運転していると、生徒のおじいちゃん家に着いた。玄関チャイムを押すとおじいちゃんの優しい声が聞こえる、玄関ではメガネを欠けた物腰柔らかい優しい生徒のおじいちゃんが「先生。わざわざすみません。」と私を出迎え頭を下げる、『いいえ〜、大丈夫っす!今日寒いすね〜、お邪魔します』と上がらせていただき、リビングに向かうと生徒が呑気にみかんを食べながらTVを見て笑っている。こっちがめちゃ心配して、いろいろ考えながら来たのに、このやろう、。しかも、じいちゃんに頭下げさせねえでお前が玄関に出てこい!と、腹が立ったのでストレートに伝えると決めた。

また、更新します〜!教室にココア置いてますのでご自由にどうぞ、マシュマロ入り!

ローカルラーニング

長浜正悟

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